1Q84
2009.06.29 Monday
村上春樹の「1Q84」を
今朝、読み終えた。
めずらしく、
読破するのに時間がかかった。
私は、小説を読み始めると、
時間を忘れて没頭してしまう性質だ。
やめなければいけないとわかっていても、
どうしても先を読みたくて、
明け方になってしまうこともよくある。
けれどこの「1Q84」は、
毎晩、ある程度読み進めると、
睡魔がおそってくるので、
何日もかけて、
少しずつ、
読み進めることになった。
こう書くと、
よほど退屈な小説なのかと
思われそうだが、
そんなことは、まったくない。
「羊をめぐる冒険」や
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」
を読んだときに感じたのと同じ面白さが
そこにはある。
今、すべてを読み終えてしまって、
なんだか手持ちぶたさのような、
物足りない気持ちがしている。
小説の内容が物足りない、
ということではなく、
今晩からはもう
「1Q84」の世界にひたれないことということが、
物足りないのだ。
続きが読みたい、
というのとも、ちょっと違う。
今回の小説の出来がどうなのか、
ということは、
私にはわからないし、
そういうことを
書くつもりもない。
この小説の「物語」の中に、
私はどっぷりとつかり、
そしてここから、
何か、感じるものがあった。
それで十分だろう。
そしてもう一つ、
私にとって特筆すべきことは、
今回はじめて、
村上春樹の描く女性の登場人物に、
感情移入して読み進めることができた、
ということだ。
私は村上春樹の作品が好きだが、
村上春樹の世界が
全面的に好きなわけではない。
村上春樹の描く女性像と性描写は
昔からちょっと苦手だった。
今回の作品でも、
性描写については、
同じように感じたのだが、
女性象については、
「青豆」という女主人公(?)に
シンパシイを感じた。
人に「面白いか」と聞かれれば
「面白い」と答えると思う。
ただしそれは、
私にとっては面白かったということで、
誰にとっても面白いわけではない。
「1Q84」は
そういう小説だと思う。
初泳ぎ
2009.06.21 Sunday
「海行きたい!」
天気がいいと、
子どもたちが騒ぎ出す。
今日は午後から
出かける予定が入っていたので、
ちょっとめんどくさいなあと思いつつ、
でも夫もいたので、
せっかくだから少しだけ、
海まで泳ぎにいくことにした。
今年になって、
海へはもう何度か行ったけれど、
子どもたちが水遊びをする程度で、
私はまだ、海には入っていない。
そういうわけで、
今日は、今年初泳ぎ。
3点セットをつけて、
いざ乙千代浜の海へ。
今日の乙千代は、
透明度が高い。
水がとてもきれい。
でも、まだまだ、
水温は低い。
水が冷たいのと、
久しぶりなのもあって、
心臓がバクバクいって、
息がはあはあしてしまう。
思わず引き返したくなったけど、
夫と子どもたちはもう
ずいぶん前にいってしまったので、
後を追う。
魚、あんまりいないなあと思っていると、
何かの稚魚の大群に出会った。
青くキラキラと美しい。
それを見たら、元気が出た。
やっぱ海はいいなあ。
そのうちだんだんと寒くなってきて、
戻ろうかなあと思っていたら、
「沖の父で一休みしようか」
と夫の声。
「沖の父」と
地元で呼ばれている岩に登る。
ここからの景色は最高。
ああ、島に住んでて良かったなあと
しみじみ思う。
子どもたちは、
身体をあっためようと
岩にねそべる。
しばし休憩して、
また海へ。
「このまま岸まで飛んでちゃえたら
いいのにな〜。
寒くて、水に入りたくないよお」と娘。
同感。
でも泳いでいくより、
仕方なし。
意を決して、
ざぶんと飛び込む子どもたち。
「飛び込む時、すごくドキドキしたよ〜」
とあとで娘が言っていた。
帰りはもう、
最初のドキドキ感はなくなって、
ゆったりと泳ぐことができた。
岸に上がると足が痛い。
ちょっと泳いだだけで
(それもフィンとシュノーケルつきなのに)
ヘトヘトになってしまい、
運動不足を痛感。
ここ1年、仕事でほとんど毎日歩ってるから、
体力ついたかなあと思ってたけど
甘かった。
子どもたちも、
岸に上がったとたん
ぐったりしている。
(浮き輪だったのに)
でも一番大変だったのは、
子ども2人をひっぱってった
夫だろうな。
私も子どもたちを外海に連れて行きたいけど、
そこまでの自信はないので、
子どもたちが乙千代の外海に行くのは、
夫と来たときだけ。
でも二人とも、そのうち泳ぎが上達して、
一人でも泳げるようになるんだろうな。
海にいたのは1時間たらずの
短い時間だった。
でも満喫。
さっと行って、さっと帰ってこれるところに、
海があるのって、
本当に幸せだなあと思う。
戻って昼を食べ、
ほんとはまったり
お昼寝でもしたいところだったけど、
午後からは「あびの実」の活動へ。
今度は、川と滝で水遊び。
(⇒川で滝で。自然の中で思いっきり遊ぶ(八丈島で楽しく子育て♪) )
午前・午後と外遊びをたっぷりした子どもたちは、
帰りの車の中で
ぐっすり寝ていた。
明日は雨みたいだから、
家の中でゆっくり遊ぼうか。