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2020.07.05 Sunday

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    島の海水プール

    2007.08.27 Monday

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      昨年、『島の「夏」と「海」』という記事の中にも書きましたが、
      私がいつも泳ぎにいくのは、
      家から車で5分の岩場です。

      ここには、池のようになっている自然のタイドプールがあり、
      小さい子どもを遊ばせるのには最適なのですが、
      潮の関係で、
      この池から水がほとんどなくなってしまうこと
      ときどきあります。

      そんなときに、
      私たち親子が毎年お世話になってきたのが、
      この浜の一角に設けられた
      地元の小学校のプールでした。
      (冒頭の写真。泳いでいるのは保育園児)

      普通、小学校のプールというと、
      学校の敷地内に設けられるものですが、
      私の住む地域の小学校はちょっと変わっていて、
      学校から離れた海辺に、
      プールが設置されていました。

      私がいつも泳ぎに行く浜は、
      今でこそ整備されて、
      観光客も大勢くるスポットになっていますが、
      昔はけわしい岩場だったため、
      子どもが気軽に行けるような場所ではなく、
      島の他の地域の子どもたちに比べ、
      なかなか海で泳ぐ機会をもてなかったのだそうです。

      そんな子どもたちに泳ぐ場所を与えてあげたいという
      大人たちの思いから、
      この浜に小学校のプールが
      建設されることになったのだとか。

      それから毎年夏になると、
      地元の子どもたちがこのプールで泳ぎ、
      やがてその子たちが大人になり、
      今度はその子どもたちが
      このプールを利用し、
      そうして何十年も、
      たくさんの子どもたちが、
      ここで夏をすごしてきたのでしょう。

      ここには2種類のプールがあります。

      ひとつは深さのある普通の学校プールの形のもの、
      (冒頭の写真奥)
      そしてもうひとつは、
      小さい子どもも遊べるような浅いプールです。
      (冒頭の写真、手前)

      深いプールは小学生の水泳指導用のものなので、
      原則として小学生のみが利用することになっていますが、
      浅いプールの方は、夏の間中、
      地元やその関係者の子が、
      利用してもいいことになっていました。

      そして帰省客が増えるお盆の前後には、
      帰省客や観光客、他の地域の人などの一般の人が、
      両方のプールを自由に利用できる期間も
      設けられていたのです。

      そういわけで私たち親子も、
      ときどきこのプールを使わせてもらっていたのですが、
      いつもちょっとだけ、
      「何もしてなくて申し訳ないな」
      という気持ちを持ちつつ、利用していました。

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      「島の花火」の良さを再発見した夜

      2007.08.14 Tuesday

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        一昨日は、島の「納涼花火大会」でした。

        夏といえば花火。
        全国各所で大規模な花火大会が開催されますが、
        そういった有名どころの花火大会に比べると、
        現在の島の花火大会は、
        派手さはなく、つつましやかなものです。

        でもそれがかえって島らしくていいんじゃないかと、
        今回の花火で、その良さを再発見した気がします。

        なぜ「再発見」なのかというと、
        そこには個人的な事情があります。

        まだ島に住む以前の、10年くらい前のことですが、
        ちょうどこの時期に島に遊びに来たことがあり、
        そこではじめて、島の花火大会を体験したのです。

        海辺に座って、
        自分のすぐ真上に打ち上げられる花火をみた私は、
        とても感激しました。

        今までに見たどんな花火よりも素晴らしいと、
        心底思いました。
        (といっても、私が見たことがあるのは、
        戸田橋花火大会熱海の花火大会くらいのものですが・・)

        現在の島の花火大会は、
        そのときに私がみたものとは
        成り立ちが違っています。

        詳しい経緯は知りませんが、
        以前の花火大会は観光振興目的で、
        自治体がからんで、
        ある程度の予算をかけたものだったらしいのですが、
        ある時からそれがなくなり、
        その後は、「八丈島納涼花火大会実行委員会」という
        島民の有志による団体の主催によって、
        花火大会が開催されるようになったのです。

        実行委員会のHPには
        この花火大会の趣旨が次のように書かれています。

        八丈島納涼花火大会は、
        将来の担い手である子どもたちをはじめ、
        町民の皆様や観光のお客様に
        楽しい夏を過ごしていただきたいと思い、
        島民手作りのイベントとして行っています。

        八丈島納涼花火大会は、
        みなさまの協賛により運営されております。
        なにとぞご協力をお願いいたします。


        資金源は、島民(島内企業含む)からの協賛(寄付)のみ。
        当日の運営(設営・交通整理、駐車場整理等)も
        すべてボランティアスタッフによってまかなわれています。

        成り立ちが違うのだから、
        内容にも差があって当然。

        けれど去年までの私は、
        最初にみた島の花火大会の印象が強かったため、
        島に来てから花火大会に参加するたびに、
        なんとなく物足りなさを覚えていたのでした。

        そんな私の思いを打ち消してくれたのは、
        今回の花火大会で私の後ろに座っていた
        見知らぬ人の一言でした。

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