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2020.07.05 Sunday

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    畑仕事

    2007.04.29 Sunday

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      田舎はどこでもそうなのかもしれませんが、
      私の島では、多くの家が畑を持っていて、
      自分の家で食べる野菜を作っています。

      とくに、私の住む地域は、
      ほとんどの人が野菜作りをしているといっても
      過言ではありません。

      作るものはだいたい決まっているので、
      すいかの時期にすいかが、
      キャベツの時期にはキャベツが、
      あっちの家でもこっちの家でも作られることになります。

      なので、うちの冷蔵庫の野菜室は
      いつもいただきものの野菜でいっぱいです。

      親戚や近所の方がわけて下さることもありますが、
      主にいただくのは夫の実家から。

      いつももらってばかりで悪いので、
      畑仕事もたまには手伝わなければと思いつつ、
      これまでは子どもが小さかったこともあり、
      ほとんど畑に出ることはありませんでした。

      3月から下の子が保育園に通うようになったので、
      これからは時間のあるときは両親の畑仕事を手伝おうと思い、
      先日、少しだけ、野良仕事をしました。

      今回私が手伝ったのは、ロベ畑の跡地の整備です。

      島には、ロベ畑がたくさんあります。

      ロベとは「フェニックス・ロベレニー(和名・しんのうやし)」のことで、
      この葉を切って整え出荷する花き園芸が、
      島の特産になっているのです。

      これがロベ。


      実家の畑の一画にもロベ畑があるのですが、
      一部は大きくなりすぎて、まるでジャングルのようでした。

      トンネルみたいな箇所もあって、
      ここを通るときは、なんだかワクワクしたものです。


      この大きくなりすぎたロベが埋まっている一体を
      何ヶ月か前に伐採しました。

      これがそのロベの残骸。



      跡地は野菜畑として使う予定なのですが、
      ロベの根っこがあちこちに埋まっています。
      こんな感じ。


      この根っこをとりのぞく作業を手伝ったのです。

      空は晴れ渡り、とてもいい天気。

      ちょうど娘の遠足の日だったので、
      今頃楽しんでるかなあと思いながら、
      もくもくと作業をしました。

      これがけっこう大変。
      ときどき奥まで埋まっているのもあって、
      なかなか引き抜けなかったりして。

      何より、中腰の姿勢が、慣れてないのでけっこう苦痛。

      でも頑張って、抜いていきます。
      達成感があるように、抜いた根っこを積み上げて。


      作業に集中していると、
      どこからか、楽しげな子どもたちの声。

      お散歩する保育園児たちでした。
      「おかあさ〜ん」と手をふる息子。

      先生たちに連れられて楽しそうに歩く子どもたちの姿を見て、
      なんだかほのぼのした気分になりました。

      その日の作業は、3時間ほどで終了。

      慣れない畑仕事で身体はくたくた。
      とくに腰の痛いこと痛いこと。

      農作業って大変だなあとつくづく思いました。

      でも、太陽の光をあびながら外で作業をしていると
      「これぞ田舎暮らしの醍醐味」という感じで、
      なんだかすがすがしい気分になれました。

      子どもたちも畑が大好きで、
      おばあちゃんが畑に草取りや収穫にいくときは、
      よく一緒についていって、
      豆をもいだり、
      虫をとったりしています。

      先日、おばあちゃんと一緒に畑にいっていた娘が
      「見てみて〜」といいながら戻ってきました。

      「何、なに〜?」
      とベランダに出てみると、
      娘の持った砂場遊び用の網の上に、
      数匹の青虫がいるではありませんか。

      「これどうするの?」
      「飼う〜」

      え・・・青虫、飼うの・・
      一瞬躊躇した私ですが、
      青虫なら餌も確保しやすいからいいかと
      思いなおしました。
      (以前、家の中にいるヤモリをとって、
      飼いたいと言われたとき、
      餌の確保が難しいので
      あきらめさせたことがあったのです)

      「じゃあ、虫かご、持ってきな」
      「わ〜い」とうれしそうな娘。
      軍手をした手で青虫をつかみ、
      プラスチックケースに移していきます。

      いくら手袋してても
      私だったら青虫つかめないなあと
      思っていたら、
      もっとびっくりすることが。

      その日の午後、
      外出先から帰ってきてベランダをみると、
      そこには、
      青虫とたわむれる娘の姿が。

      青虫を素手にのせて
      「くすぐった〜い」と楽しそうにしているのです。

      信じられない!
      青虫を手にのせるなんて。

      でも、娘にとっては、
      青虫は、蚕と同じようにかわいいのかも・・。

      娘がこの春卒園した保育園では、
      毎年、蚕を飼っていました。
      ほんとにちっちゃい赤ちゃん蚕を
      繭になるまで、育てるのです。

      家に持って帰って飼った年もありました。

      私にとっては、ぶにょぶにょしてちょっと気味悪い蚕も、
      保育園の子どもたちにとっては可愛くうつるらしく、
      よく手にのせて遊んでいました。

      もちろんうちの子供たちも。

      この青虫が、あの蚕みたいに
      でっかくなったらどうしよう!
      と少し心配しましたが、
      虫かごをのぞくと、どうやらその心配はなさそう。

      糸をひきはじめていて、
      もうすぐさなぎになりそうなのです。






      青虫は苦手なくせに、
      さなぎがかえって蝶になったらいいなあと
      ちょっと楽しみになってきた私でした。



      ハンドルネームを変更します

      2007.04.27 Friday

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        本日より、当ブログの管理人のハンドルネームを
        「フナリン」から「Carako」に変更します。

        同時に、mixiのニックネームも「Carako」に変えました。

        今後、みなさまのブログやmixiを訪問するときには
        「Carako」の名でコメントさせていただきます。

        どうぞよろしくお願いいたします。

        島の「入学式」と宴会

        2007.04.23 Monday

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          今ではもうすっかり慣れっこになってしまいましたが、
          島に来て驚いたのは、自宅で行う「宴会」の盛大さです。

          「宴会」というと、居酒屋とか料理屋とか、
          そういったところで催すものだとばかり思っていた私には、
          自宅に何十人もの人を呼んでもてなす島の宴会は
          カルチャーショックでした。

          昔の日本の家はみんなそういう設計だったと思うのですが、
          このあたりの古い家は、あちこちのふすまをとりはずすと
          どーんと広い大広間が現れるようになっていて、
          人を大勢招くことができるようになっているのです。

          もちろん、そんなに大勢の人を招く機会というのは
          そうそうあるわけではありません。

          ではどんなときに大勢の「宴会」をするのか。

          まず一つ目は「新築祝い」。
          家のお披露目を兼ね、お祝いをいただいた方たちを招きます。
          ただしこれは、島ではあまりポピュラーではありません。

          なぜなら島では、新築にあたっては建ってからではなく、
          「上棟式」の際に盛大にお祝いする事が多いのです。

          二つ目は「成人式」。
          これについては以前に記事に書きました。
          成人式及び「文化フェスティバル」鑑賞

          三つ目は、祝い事とはちょっと違いますが「節分の厄払い」。
          これも以前に記事にしました。
          島の節分・・そして60年ぶりの3センチ積雪

          そして四つ目、これが今回のテーマの「入学式」です。

          「入学式」といっても、すべての入学式について祝うわけではなく、
          「小学校の入学式」のみ、盛大にお祝いをするのです。

          毎年、小学校の入学式の日(6日と決まっているようです)の夜は、
          たくさんの家庭で宴会が催されているのです。
          (場所は、自宅とは限らず、店でやる人ももちろんいます)

          少し前までは、この宴会は、
          家の跡取りである長男の入学時のみに催されていたようなので、
          何か昔ながらの儀式と関係があったのかもしれませんが、
          現在は、長男に限らず長女も、そして次男や次女のときも
          やるようです。
          (ただし、3人目・4人目ともなると、やらなくなることが
          多いようですが・・)

          もちろんこういった宴会を行うのが主流というわけではなく、
          やらない家庭も多いのですが、
          その場合もお祝いを多方面からいただくことが多いので、
          赤飯を炊いてあいさつをしながら
          お祝いをいただいたところに配ったり、
          あるいは内祝いとして「米」を送ったりします。

          内地では、このように
          小学校の入学だけが特別に取り扱われることはないと思うので、
          やはりこれは、島独特かなと思います。
          (あるいは、他の地方でも、こういうことはあるのかもしれませんが)

          さて、我が家の娘も、
          この春、晴れて小学生になりました。

          島でまもなくロケ開始!「今日という日が最後なら、」

          2007.04.11 Wednesday

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            3月は生活が一変して、
            パソコンにむかう時間がとれなくなってしまったため、
            更新がすっかり途絶えてしまいました。

            4月に入って少し落ち着いたので、
            また1週間に一度くらいのペースで
            記事を書いて行きたいと思います。

            先日、娘が小学校に入学しました。

            島の「小学校入学」にまつわる風習は
            島外から来た私から見るとなかなか興味深いものがあるので、
            ぜひ記事にしたいと思っているのですが、、
            長文になりそうなので次回にまわすことにして、
            今回は、来週から私の島でロケがはじまる映画の事について
            書きたいと思います。

            以前、奥田瑛二監督の「るにん」の舞台が私の住む島であり、
            撮影もここで行ったという事を記事に書きましたが
            奥田瑛二監督作品「るにん」を見る)、
            他にも、堤幸彦監督の「サイレン」「トリック2」、
            深作欣二監督の「バトルロワイヤル」などの有名作品が
            この島で撮影されていることは
            案外知らない人も多いのではないかと思います。
            (島民はさすがに知っているはずですが。)

            映画以外でも、CMやドラマなどの撮影のロケ地になることも
            多いようなのですが、そのことによって島の経済活動に影響があるとか、
            それが島の活性化につながるとかいうことは、
            今まではありませんでした。

            1年半ほど前、「るにん」の島での上映会をプロデュースした
            コラボアルテという会社がその点に着目し、
            映画撮影と地域の活性化を結びつけるべく
            「フィルムコミッション」の設立を島民に提案したところから、
            新たな展開が始まったのです。
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