閉校コンサートとフラダンスフェスティバル
2006.10.29 Sunday
めったにないことですが、
この週末は、行きたいイベントが2つ重なってしまいました。
一つは「フラダンスフェスティバル」。
世界で最も偉大なフラ・マスターと言われ、
ハワイの人間国宝「アンクルジョージ」こと
ジョージ・ナオペ氏が来島するのを記念して
島のフラダンスチームHULA O HACHIJOが主催したイベントなのですが、
本場のフラダンスを観るチャンスなんてあまりないし、
ぱましゃんとのぱまちゃんによれば、
普段、内地でこちらの方々のフラを見ると
一人一万円はくだらないそうです。
とのこと。
入場料は無料。
これはぜひとも観なければなるまい。
しかし、しかしです。
もう一つ行きたいイベントが同時刻に重なっていたのです。
それは、地元の小学校の「閉校記念コンサート」。
この春、私の住む地区の小学校が廃校になります。
となりの地区と合併して、新しい小学校を作ることになったのです。
私の娘は、その、新しい小学校に来春入学します。
できれば私は娘を、
この廃校になる地元の小学校に、
1年間でもいいから通わせてみたかった。
全校生徒数が20名に満たない小さな小学校ですが、
外部から見ていると、
生徒たちは学年を超えて仲がよく、
小規模校であるが故の良さが、
この学校にはあるような気がしたのです。
そしてこの学校は、立地が最高なのです。
丘の上に立っているので、海が一面に見渡せるのです。
(通う子どもたちは、キツイ坂を昇るのでけっこう大変だと
思いますが・・)
「私もこんな場所で学校生活を送りたかったなあ」
と来るたびに思っていた私は、
卒業生でもないのに、
この小学校に対する思い入れが深いのでした。
そういうわけで、こちらのコンサートも、ぜひ参加したい。
いつも子どもたちと遊んでくれる
小学生のお兄ちゃん・お姉ちゃんたちも出演するし・・。
どちらに行こうか迷っているところに、
友人から「フラダンスの会場で一緒にお昼を買って食べようよ」
という誘いを受けたので、
とりあえずフラダンスの方の会場に行き、
その後どうするかは子どもたちの様子を見て、
決めることにしました。
(会場では、ハワイにちなんだフーズや雑貨、
その他島のものなどを売る特設マーケットも
同時に開催されることになっていたのです)
昼過ぎ、フェスティバルの会場である公園につくと、
特設ステージが設けられ、
どこかのリゾートホテルにあるみたいな看板が立てられ、
いつもと全然違う雰囲気。
昼食を買い、ちょっとハワイアンチックになった
芝生広場で食べ始めたのですが、
チビ助は食事もそこそこに、
友人の子どもたちと遊び始めました。
子どももたくさん来ていて、
みんな楽しそうに走りまわっているので、
自分もかけずりまわりたくなったのでしょう。
生き生きと遊ぶチビ助に比べ、
姉の方はなんだかノリが今イチ。
「ねえ、コンサートは?」
人形劇団プーク『ピンクのドラゴン』を観る
2006.10.26 Thursday
島暮らしは、自然環境という点では恵まれているものの、
離島ならではの不便さも、もちろんあります。
たとえば、ショッピングが楽しめない点。
スーパーや商店はけっこうあるので、
えり好みしなければ必要なものはなんでも手に入るのですが、
ショッピングモールやディスカウントショップあるいは
大型書店や古本屋などに行って、
ぶらぶらといろんなものを見てまわる楽しみが、
ここにはないのです。
それから、文化的娯楽を享受しにくい点。
たとえば東京近郊に住んでいれば、
演劇を観たり、映画を観たり、
コンサートに行ったりということも容易にできますが、
島に住んでいると交通費がネックになって、
気軽に、そのような娯楽を楽しむことができません。
前者については、島に来た当初は、
上京の際に買い物に出かけるのが、とても楽しみでした。
けれど最近は、「本土」で買い物をしようとすると、
モノが多すぎて選ぶのが面倒くさく、
時間のあるときにネットなどで、
じっくりと自分のほしいものを探すほうがいい、
と思うようになってきました。
後者については、不便さを感じることが、
ときどきあります。
私は昔、演劇をやっていたので、
今もお芝居に関わっている友人・知人が何人かおり、
彼らの出演作や演出作品を観に行きたいなあと思うのですが、
なかなか実現できません。
それから、観たいなあと思う映画を
気軽に観にいくことができない、
というのも、少々さびしい気がします。
まあ、実際にはたとえ本土に住んでいても、
そんなに頻繁に映画や演劇を観に行くことはないと思うのですが、
「観ようと思えばいつでも観れる」という環境は、
実はけっこう有難いものだったのだと、
こちらへ来て思うようになりました。
そういうわけで私は、
せめて身近なところで「文化的」なものに触れようと、
島でその種のイベントが開かれると、
できるだけ参加するようにしています。
幸いなことに私の住む島では、
ジャンルは限られているものの
「文化的な催し」というものが意外に多いのです。
島の伝統芸能の太鼓や踊りを観る機会は多々ありますし、
團伊久磨先生の別荘が島にある関係で、
有名な演奏家や歌手の方々によるクラシック・コンサートが
毎年開かれます。
また島には、「生の舞台芸術」を親子で楽しむための会もあります。
「おやこ劇場」という会員制の会が、
全国各地にあるのを、みなさんはご存知でしょうか。
今から30数年前、
テレビその他のマスメディアが変化し、
子どもたちの文化状況が変わってしまうことを危惧した
福岡県の青年と親が
「子どもたちに生の舞台芸術を届けよう。
そして、自主的な活動を通じて子育ての輪をつくろう」
とはじめた活動が、
全国に賛同の輪として広がりったものなのだそうです。
その流れを受けて、
わたしの島でも、19年ほど前におやこ劇場が設立され、
現在に到っています。
先日、この「おやこ劇場」の主催する
「ピンクのドラゴン」というお芝居を
子どもたちと一緒に観てきました。
会場は、町の小学校の体育館。
人形劇団「プーク」による公演です。
次はノーベル賞?!〜村上春樹が「カフカ賞」「オコナー賞」を受賞
2006.10.01 Sunday
以前、「NYタイムスも評価、『海辺のカフカ』再読」という記事の中で、
といった旨のことを書いたのですが、
その村上春樹が今度は、
「カフカ賞」「オコナー賞」という
国際的な文学賞を、立て続けに受賞したようです。
このニュースは25日に発表されていたようなのですが、
今日まで全然知りませんでした。
我が家は新聞を購読していません。
正確に言えば、取りたくても取れないのです。
島には新聞店が1軒しかなく、僻地には配達してくれません。
新聞の勧誘がひっきりなしに来る内地からは
考えられないことですが。
そういうわけで、日々のニュースはもっぱら
テレビニュースかネットでチェックしているのですが、
テレビやネットが見れないこともあるので、
世間の話題に乗り遅れないよう、
ニュース関連ののメールマガジンを2つとっています。
そのうちの一つ
「これだけは押さえておきたい!近頃の話題」という
1週間に一度送られてくるメルマガを今日読み、
この、村上春樹受賞のニュースを知ったわけです。
ノーベル文学賞?高まる期待 村上春樹
「ノーベル文学賞」という言葉にびっくりして、
記事の詳細を見てみたら、
イギリスで出版された英訳版の短編集
『ブラインドウィロー、スリーピングウーマン』が
「フランツ・カフカ賞」「オコナー賞」という
国際的な文学賞を、続けて受賞したということがわかりました。
どちらも賞の名前も、私ははじめて聞きました。
「カフカ賞」はプラハ出身の作家「フランツ・カフカ」にちなんだ
チェコの文学賞で、2004年・2005年と、
同賞を受賞した作家がその年に「ノーベル文学賞」を受賞したため、
村上春樹の「ノーベル文学賞」受賞への期待が
高まっているのだそうです。
一方の「オコナー賞」は
正式には「フランク・オコナー国際短編賞」というもので、
アイルランドの短編作家「フランク・オコナー」
にちなんで昨年に創設されたとのこと。
「ノーベル文学賞」に関しては27日の共同通信に
こんな記事も出ていました。
村上春樹氏も「候補」 ノーベル文学賞予想
世界最大規模のブックメーカー(賭け屋)が
10月発表のノーベル文学賞の受賞者を予想する掛け率
を発表し、村上春樹の名前を18番目に挙げたのだそうです。
ブックメーカーという言葉をここで初めて知りました。
そういう賭けがあることも。
掛け率からいうと18番目だから、
(「一番人気」はトルコの作家オルハン・パムク氏の4倍だそう。
トルコの作家なんて全然わかりません・・)
可能性は薄いということになるんでしょうけど、
はてさて、どうなることか。
もし本当に受賞したら、
ファンとしては、そりゃ、うれしいですよね。
何しろ日本人では川端康成と大江健三郎しか
受賞していない、世界的に権威ある賞なんですから・・。
ところで今回の受賞作
『ブラインドウィロー、スリーピングウーマン』には
どんな作品が収録されているのか?
日本人の作品がNYタイムスのベスト10に入ったというのは
かなりすごいことなのに、意外に話題になってない気がする
といった旨のことを書いたのですが、
その村上春樹が今度は、
「カフカ賞」「オコナー賞」という
国際的な文学賞を、立て続けに受賞したようです。
このニュースは25日に発表されていたようなのですが、
今日まで全然知りませんでした。
我が家は新聞を購読していません。
正確に言えば、取りたくても取れないのです。
島には新聞店が1軒しかなく、僻地には配達してくれません。
新聞の勧誘がひっきりなしに来る内地からは
考えられないことですが。
そういうわけで、日々のニュースはもっぱら
テレビニュースかネットでチェックしているのですが、
テレビやネットが見れないこともあるので、
世間の話題に乗り遅れないよう、
ニュース関連ののメールマガジンを2つとっています。
そのうちの一つ
「これだけは押さえておきたい!近頃の話題」という
1週間に一度送られてくるメルマガを今日読み、
この、村上春樹受賞のニュースを知ったわけです。
ノーベル文学賞?高まる期待 村上春樹
「ノーベル文学賞」という言葉にびっくりして、
記事の詳細を見てみたら、
イギリスで出版された英訳版の短編集
『ブラインドウィロー、スリーピングウーマン』が
「フランツ・カフカ賞」「オコナー賞」という
国際的な文学賞を、続けて受賞したということがわかりました。
どちらも賞の名前も、私ははじめて聞きました。
「カフカ賞」はプラハ出身の作家「フランツ・カフカ」にちなんだ
チェコの文学賞で、2004年・2005年と、
同賞を受賞した作家がその年に「ノーベル文学賞」を受賞したため、
村上春樹の「ノーベル文学賞」受賞への期待が
高まっているのだそうです。
一方の「オコナー賞」は
正式には「フランク・オコナー国際短編賞」というもので、
アイルランドの短編作家「フランク・オコナー」
にちなんで昨年に創設されたとのこと。
「ノーベル文学賞」に関しては27日の共同通信に
こんな記事も出ていました。
村上春樹氏も「候補」 ノーベル文学賞予想
世界最大規模のブックメーカー(賭け屋)が
10月発表のノーベル文学賞の受賞者を予想する掛け率
を発表し、村上春樹の名前を18番目に挙げたのだそうです。
ブックメーカーという言葉をここで初めて知りました。
そういう賭けがあることも。
掛け率からいうと18番目だから、
(「一番人気」はトルコの作家オルハン・パムク氏の4倍だそう。
トルコの作家なんて全然わかりません・・)
可能性は薄いということになるんでしょうけど、
はてさて、どうなることか。
もし本当に受賞したら、
ファンとしては、そりゃ、うれしいですよね。
何しろ日本人では川端康成と大江健三郎しか
受賞していない、世界的に権威ある賞なんですから・・。
ところで今回の受賞作
『ブラインドウィロー、スリーピングウーマン』には
どんな作品が収録されているのか?
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