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    2006年読書記録 小説編

    2007.01.07 Sunday

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      あけましておめでとうございます。

      今回の記事は、2006年に読んだ本の「覚書」です。

      普通こういう内容のものは、1年間の総括として
      暮れに書くものだと思いますが、
      年末はなかなか時間がとれず、
      そうこうしているうちに年が明けてしまいました。

      このブログを始めたときに、
      自分の読んだ本についても記録しておきたいと思い、
      印象深かった本については記事にし、
      それ以外の本についても「覚書」として、
      書名と簡単な感想を記していくつもりだったのですが、
      その試みは1月でストップしてしまったので、
      すでに記事にしたものも含めて、
      ここに1年分をまとめて記すことにしました。


      昨年は、試験勉強のために半年間本を読まなかったので、
      冊数としてはそれほど多くありませんが、
      それでも1度に書くとかなり長くなってしまうので、
      ジャンル別に、2回にわけて書きたいと思います。

      今回は、小説編です。

      <記事にしていない作品>

      『悪女について』有吉佐和子



      mixiで知り合った方からの勧めで読んでみようと思ったのだが、
      当然図書館にあるだろうと思ったらなくて、
      リクエストして購入してもらった。
      (驚くべきことに、この本だけでなく、
      私の島の図書館には有吉佐和子が1冊もなかったのだ)

      その方が「かなり古い本ですが、
      今読んでもまったく色あせない 文体、表現力です。」
      と書いてらっしゃったのだが、
      本当にその通りで、一気に読ませる。

      一人の女性の人生を、
      周囲の人々の語りだけで浮かび上がらせる手法が興味深く、
      どこか演劇的だなあと感じた。

      『ブリジット・ジョーンズの日記』
      『ブリジット・ジョーンズの日記 切れそうな私の12ヶ月 春・夏編』
      『ブリジット・ジョーンズの日記 切れそうな私の12ヶ月 秋・冬編』




      再読。以前人からすすめられ、
      図書館で借りて読んで、ものすごく気に入ってしまった。
      ブリジットが自分そっくりだったから・・・(笑)

      続編はちょっとコミカルすぎるかなと思ったけど、
      とにかく笑えて、すかっとして、元気が出る。

      これはぜひ蔵書にしたいと思い、
      ネットの古本屋にて購入し、読み直した。
      映画もずっと観てみたくて、昨年やっとDVDを借りたのだが、
      こっちはかなり失望。


      『白夜行』東野圭吾



      再読。一昨年に図書館で借りて読んだときには、
      面白いが読後感が悪く、重すぎると思った。
      今回読み直してみて、これは傑作だと感じた。
      作家の力量に感服。

      『秘密』東野圭吾



      読み始めたらとまらず、一気に読んでしまった。
      かなり面白い。でも『白夜行』の方がすごいかな。
      (と、1年前の日記に書いてあった)

      『魂萌え』桐野夏生



      今、日記を見てびっくり。去年の2月にこれを読んだみたいなのだが、
      この作品を読んだ記憶がまったくなかった。
      なので、『グロテスク』の記事を書いたときに
      もらったコメントに「魂萌え!も今度読んでみますね!」
      なんて書いてしまったことに気づき、愕然としてしまった・・・。

      なぜだろう?

      日記には「魂萌え!を読みきる」としか書いてなかったので、
      心を動かされるものがなかったのかもしれない。
      『ビタミンF』『ナイフ』重松清



      『ナイフ』は再読だが、前に読んだときの記憶があまりない。
      それが今回は、ものすごく胸にジーンと来てしまった。

      実は、先に読んだ、同じ著者の書いた短編集『ビタミンF』は、
      後半に納められていた作品はなかなか良かったのだが、
      どうも今一つ、共感できなかった。

      その一番の理由は、 この短編集に出てくる主人公が
      自分と同年代の男性だからだと思う。

      私は今37歳。
      この小説に出てくる主人公もだいたい同じくらいの年。

      30代後半にさしかかった彼らは
      「自分がもう若くはない」ことを 感傷的に受け止めているのだが、
      その感覚に違和感を感じてしまった。

      別に、「37歳はまだまだ若いよ」 と言いたいわけではない。

      「若さ」とか「過ぎ去った日々」への 「感傷的な気持ち」というものを
      自分があまり感じたことがないだけ。

      そして、もう一つ。

      この短編集に出てくる男たちは、
      企業に勤め、専業主婦の妻を持ち、
      ニュータウンのマンション(または郊外の1個立て)
      に住むという、「一般的」で「保守的」な暮らしをしている。

      職場でも家庭でも年齢的に中途半端な位置にいる、
      そんな彼らの悲哀を 家族(とくに子供)との関係を絡めて描いているのだが、
      こういう設定自体に、 そもそも、あまり共感を覚えないのかもしれない。

      まあ、とにかく 『ビタミンF』は、良質な短編集ではあるけれど、
      心はあまり動かされなかった。

      それが『ナイフ』は、読んでいて涙が出た。

      最初の3編は、現代の学校社会にはびこる「いじめ」
      をテーマにしたもので、 それらの作品ももちろん良かったのだが、
      テーマがちょっと違う、残り2編の短編
      『エビスくん』と『ビター・スイート・ホーム』
      が、とくに心に残った。
      (以上、mixiに書いた日記を少し編集)

      『流星ワゴン』重松清


      基本的な路線は『ナイフ』『ビタミンF』と一緒だが、
      設定がファンタジックになった分、
      読み物としての面白さが増した気がする。

      『ビタミンF』を読んだときには、
      たとえば東野圭吾の作品などに比べて、
      文章の完成度が低いというか、「ゆるい」感じがしたのだが、
      それがなくなったように思う。

      作家が成熟するとはこういうことなのかも。
      (なんて、私なんかが言うことじゃないけど。)

      『魔女の宅急便シリーズ』 角野栄子




      6月から8月にかけて、娘に1話ずつ読み聞かせたのだが、
      心に残る話がいくつもあった。
      読んでいて、涙をおさえきれなかったこともある。

      「映画の原作」とか「児童文学」ということで括ってしまうともったいない。
      大人にとっても、一読する価値のある本だと思う。

      保育園年長の娘には、ちょっと難しすぎるかなあと思ったけれど、
      娘は娘なりに楽しんでいたようで、せがまれて一晩に2話読んだり
      したこともあった。(そうすると、1時間くらい、かかってしまう)

      もっと成長してから、今度は自分で、また読んでほしいなあと思う。

      <記事にした作品>

      『おじゃれ女八丈島』荒馬間
      2006年読書始め『おじゃれ女八丈島』



      『るにんせん』團紀彦
      『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
      『窒息する母親たち〜春奈ちゃん事件の心理ファイル』矢幡 洋
      『ネグレクト 育児放棄 〜真奈ちゃんはなぜ死んだか』杉山 春
      『幻夜』東野圭吾

      『るにんせん』読後感&1月に読んだ本の覚書



      『博士の愛した数式』小川洋子
      『妊娠カレンダー』小川洋子

      小川洋子『博士の愛した数式』を読む



      『グロテスク』桐野夏生
      →桐野夏生『グロテスク』を読む



      次回、ノンフィクション・評論編に続きます。




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