「花の街」と「モルダウ」

2009.05.31 Sunday

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     東京都交響楽団のハーモニーツアー
    というのが開催され、
    その、ゲネプロに行ってきた。

    普通はゲネプロというのは
    公開しないものらしいが、
    せっかくだから島の子どもたちに
    本物の音楽に触れる機会を!
    ということで、特別に、
    小・中学生の子供たちが
    招待されたのだ。

    娘はともかくとして、
    保育園年長の息子は
    集中力が続かないだろうなあと思い、
    行こうかどうしようか迷ったのだが、
    生のオーケストラを聴く機会なんて
    めったにないので、
    思い切って、行くことにした。

    息子は寝てしまったし、
    娘も後半、飽きてしまっていたが、
    でもやはり、
    生のオーケストラの響きは素晴らしく、
    行ってよかったなあと思った。

    当日のプログラムは下記の通り。

    ゲネプロなので、ときどき演奏を止めて
    指揮者がダメだし(?)をすることもあったが、
    ほぼ、本番どおり進行された(と思う)。


    ドヴォルジャーク 
      交響曲第8番 ト長調 作品88

    -休憩15分-

    ヨハン・シュトラウス鏡ぁ
       「トリッチ・トラッチ・ポルカ」

    フォーレ 
       組曲「ペアレスとメリザンド」より『シシリエンヌ』

    サン=サーンス 
       組曲「動物の謝肉祭」より『白鳥』

    アンダーソン 
        トランペット吹きの子守唄

    マスネ 
       歌劇「タイス」より"瞑想曲"

    スメタナ 
       連作交響詩「わが祖国」より『モルダウ(ヴァルタヴァ)』

    ドヴォルジャークの交響曲が終わったあとに
    15分の休憩があり、
    そのときに帰ってしまった子どもたちもけっこういた。

    (交響曲がかなり長かったので、
    集中力が持たなかったのだと思う)

    私も、息子が「帰りたい、帰りたい」と
    何度も言うので、
    よっぽど帰ろうかと思ったのだが、
    帰らなくて良かった。

    後半は、「あ、これ知ってる」
    「聴いたことある」
    という曲ばかりで、
    前半より楽しめた。
    (もちろん、前半の交響曲も素晴らしかったのだが)

    私のような、
    クラシックをあまり知らない観客も
    楽しめるような曲を
    セレクトしてくれたのだろう。

    指揮者がとても気さくな方で、
    ユーモアを交えながら
    簡単な曲解説をしてくれたのも良かった。

    (あれは、もともと予定されていたことだったのか、
    それともサービスでやってくれたものなのか、
    わからないが、
    子供たちに気をつかってくれていたのは確か)

    アンコールは2曲用意していたようで、
    その1曲が
    團伊久磨作曲「花の街」だった。
    (ゲネプロなので、演奏はさわりだけだった)

    八丈島ということで、
    この曲が選ばれたのだと思う。

    「花の街」のメロディが流れたとき、
    なんだかとても感慨深かった。

    というのも、
    ちょうど1週間ほど前に、
    「團先生を偲ぶ会2009」という催しの中で、
    ミニコンサートが行われたのだが、
    実は、そのときの司会を
    私が担当したのだ。

    司会なんて、生まれてはじめての経験で、
    うまくやれるかどうか心配で
    本番1週間ぐらい前から、
    なんだか落ち着かない気分だった。

    台本がないとうまくしゃべれない性質なので、
    事前に台本を作りこみ、
    本番に臨んだ。

    「團先生を偲ぶ会」は、この時期、
    毎年開催されているのだが、
    そのコンサートの最後はいつも、
    「花の街」を会場全体で歌って
    しめくくることになっている。

    その最後の歌が始まった時
    「ああ、なんとか無事終わった」と
    感無量だった。

    「花の街」のメロディは
    そのときの気持ちを、
    思い出させたのだ。

    もう1つ、
    今回のゲネプロで、
    特別な感慨を持って聞いた曲があった。

    プログラム最後の曲、「モルダウ」。

    かつて演じた芝居の中で、
    この曲を使ったことがあったのだ。

    その芝居は、
    私にとって、
    いろいろな意味で、
    「特別」だった。

    記憶の彼方にあって
    すっかり忘れていた過去を
    「モルダウ」の曲が
    思い出させてくれた。

    そういうわけで、
    私自身としては
    大満足のゲネプロだったのだが、
    はたして子どもたちは?

    娘の感想。

    「ヴァイオリンの人たちの頭が
    いっせいに動くのが面白かった」

    う〜ん。確かに。
    すごい迫力だったけど・・(笑)

    娘は、
    はじめて聴く「ハープ」の音と
    その姿形が、
    とても気になったよう。

    「足でペダルを踏むんだね」
    「ピアノみたいな音だね」
    と感心しきり。

    帰りがけに、ハープの
    すぐ近くまで寄っていったので
    「触ったらダメだよ」と思わず注意したら
    「あたり前じゃん、触るわけないじゃん」
    と言われてしまった。

    小学校の体育舘が会場だったので、
    ステージはフラットで、
    客席の間近に楽器があったのだ。

    こんな近くで
    オーケストラを聴けて、
    楽器をまじまじと見れて、
    娘にとって
    とてもいい経験だったと思う。

    息子にとっても、
    表面的にはわからなくても、
    心のどこかに
    ちょこっと残るものが
    あったんじゃないかと思う。

    2人とも、
    演奏者のものすごく近くにいたのに、
    鑑賞態度があまりよくなかったので、
    (うるさくはしなかったけれど)
    演奏者に対して
    申し訳なかったかな〜という思いはあるが、
    本当に貴重な体験をさせてもらった。

    ありがとうございました。

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    2017.05.14 Sunday

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      コメント
      ハラハラチャンさんへ

      コメント、ありがとうございます!

      そうですよね〜
      むこうだったら、体育館での演奏なんて有り得ませんものね。
      島ならでは。

      夜の本公演の演奏は、さぞかし素晴らしかったでしょうね。

      4月にいらして、もう、島の暮らしに少し慣れてきた頃でしょうか。

      ハラハラちゃんさんが書いてくださったように、島での子育て、思い切り楽しんで、良い思い出を作っていければと思います。

      ありがとうございました☆
      • by ハラハラチャンさんへ←フナリン
      • 2009/06/28 5:17 PM
      都響の演奏を私も聴きました。
      島にはこの4月に着たばかり。
      東京からはるばる遠くへ来たもんだとしみじみ感じちゃった体育館での公演でしたね。
      クオリティの高い演奏だったと思います。音が澄んでいて。
      8番を聴きたくなってさっきネットで注文したところ。
      島の子育ては、おばばになった私から見て、こんな暮らしができたらいいな、と思えるものがたくさん。
      全ての事がいい思い出になっていくとことと思います。
      また、この頁を訪問したいと思います。
      • by ハラハラチャン
      • 2009/06/22 10:55 PM
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      音響効果が最大限に生かされ、豊かなファンタジーと華麗なサウンドが耳に快く、オルガンの響きも相当なパワーで再現されている。
      • クラシック音楽ぶった斬り
      • 2009/06/15 6:20 PM
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