かんもで作る「きんぼし」

2008.03.02 Sunday

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル


    島では、
    さつまいものことを「かんも」といいます。

    この「かんも」から作る保存食に
    「きんぼし」というのがあります。
    (地域によっては「きんぼ」とも言うようです)

    「きんぼし」とは「切り干し」のことのようです。
    今回、この記事を書くにあたって、
    方言辞典をひいてみて、はじめて知りました。

    キンボシ(名詞)[切り干し]

    生のさつま芋を輪切りにして穴をあけ、
    フジツルをさいたものに交互に通して、
    軒下にぶら下げて乾燥させて保存食とした。

       (『八丈島の方言辞典』より引用)



    もう数ヶ月も前のことですが、
    この「きんぼし」を作りを体験する機会がありました。

    このブログでも何度か記事にしている、
    「親子劇場」の活動の一つに、
    「きんぼしづくり」を体験するワークショップがあったのです。

    そのときに習った作り方を少しご紹介します。

    まず、芋をよく洗います。


    皮をむきます。



    輪切りにします。


    穴をあけます。




    穴をあける道具として今回は
    子どもが扱いやすいように
    竹の先を削ったものを使いましたが、
    専用の道具もあるようです。
    こちらは大人が使いました。




    穴にひもを通します。
    ひもは、辞典にもあったように、
    昔はツルを使ったようですが、
    今回はこちらを使用。



    写真では少しわかりにくいですが、
    最初は2本に1つ、次はそれぞれ1つずつ2つ、また2本に1つ、
    というように、交互に通していきます。


    そして。完成



    軒先につるして乾燥させます。

    これは我が家でつるしたもの。
    最初はちゃんと間隔をあけて吊るしてたのですが、
    風吹かれて1箇所に集まってしまいました。


    もうすっかり乾燥しているので、
    取り込んでもいいのですが・・
    ついついそのままになってしまっています。

    できあがった「きんぼし」は
    小豆などと甘く煮付けて
    食べるそうです。

    近々、母にやり方を教わって、
    煮付けてみたいと思っています。

    私は仕事がら、
    お年寄りの方と話す機会が多いのですが、
    「昔はまずしくて、米なんかめったに食べられず、
    子どもたちはかんもを食べさせて育てたよ」
    という話を、何人の人からも聞きました。

    「1年中かんもが食べられるように、
    きんぼしをたくさん作ったものだよ」
    という方もいました。

    今、伝承されている食べ方は
    甘く煮付けるもので、食事というより
    どちらかというと
    「おやつ」という感じですが、
    空腹を満たすための食事としての料理法も
    昔はあったのかもしれません。

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    2017.05.14 Sunday

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      コメント
      記事引用、
      ありがとうございます〜

      「おいしい暮らし」の
      めゆ工房さんのきんぼしは
      美しく干されてましたが、
      私のはぐちゃぐちゃで
      恥ずかしい限り。。。

      今年もきんぼし、
      作ろうかと思いつつ、
      まだやってません。

      おねいさんの記事を読んで、
      「スティック状のをやってみようかなあ」
      と思いました!
      • by 海風おねいさんへ←フナリン
      • 2009/02/06 1:20 AM
      こんにちは。
      ブログで「きんぼし」を紹介したので、
      こちらの記事を引用させていただきました。
      TBしましたので、よろしくお願いいたします。
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      1月23日(金)発売の「南海タイムス」 に、 ●カンモパワーに熱視線 風物詩・キンボシ 日本を救う保存食 という記事が出てました。 中之郷の主婦の方々が「きんぼし」の粉を使ったお菓子を試作したとありましたので、 気になって気になって仕方がありませんでした。 い
      • 八丈島のおいしい暮らし
      • 2009/02/03 12:48 PM
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