ブラボ〜!「佐藤鈴木田中」
2010.12.14 Tuesday
昨夜は、「あびの実」の
クリスマスコンサートだった。
「あびの実」で企画する公演は
いつもは、子どもが楽しめることを
念頭においているのだが、
この時期に毎年行うクリスマスコンサートだけは
「大人むけ」ということで
出演アーティストを選んでいる。
今年は、
「アコーディオンの演奏を聴いてみたい!」
というあびの実スタッフの希望があり、
NPO法人RMAJを通じて
アコーディオニストの佐藤芳明さんに
オファーしたところ、
忙しいスケジュールの合間をぬって、
来島してくれることになった。
しかも、一人ではなく、
サックスの鈴木広志さん
ギターの田中庸介さんという
活躍中の二人のミュージシャンと共に
ユニットを組んでのステージになるという。
なんだか今年のクリスマスコンサートは
すごいことになりそう!
とワクワクしていたところに、
昨年のクリスマスコンサートに出演していただいた
ホッピー神山さんから
あびの実スタッフにメールが届き、
実はアコーディオンの佐藤さんと
ホッピーさんが友人であることが判明。
「彼は優秀なミュージシャンなので、
いいコンサートになりますよ」
とホッピーさんが書いていたと聞き、
期待感がますます高まる。
当日。
午後3時半から、
私たちスタッフは
会場の飾り付け準備。
(クリスマスコンサートなので、それらしく
いろいろと)
準備しながら、
彼ら3人のリハをちら見して、
「うわ〜、これはほんと、よさそう」
とさらに期待感が高まる。
そして本番。
やられた!
ジャズっぽいけど、
ジャズじゃない。
ジャンル分けできない、
斬新なサウンド。
3人の織りなす音の世界に
すっかりひきこまれた。
気づけば終演の8時40分をすぎ、
時計の針は9時近くになっている。
本当は何度だって
アンコールをしたい気分だったが、
残念ながら会場の都合もあり、
1度のアンコールで終了。
でも、そのあとにサプライズが。
コンサート終了後の
あびの実スタッフとの懇親会で、
なんと、3人が、
それぞれソロ演奏を
プレゼントしてくれたのだ。
翌日、その話をしたら、
娘は「いいなあ、いいなあ、ずるいなあ」
とうらやましそうだった。
(コンサートは、娘と息子と一緒に
聞いたけれど、終了後の懇親会は、
時間も遅いので一人で参加した)
今回のコンサートは
大人むけなので、
こどもたちは飽きちゃうんじゃないかな〜
と内心思っていたけれど、
そんなことは、全然なかった。
小4の娘はもちろんのこと、
小1の息子も、
集中して聴き入っていた。
大人の心に響くものは
子どもの心にだって響くんだということを
実感させられた。
「佐藤鈴木田中」
ブラボ〜!
3人でCDを作る話もあるとか。
もし、CD出たら、
ぜひ買いたい。
でもやっぱり
ライブをもう一度
聴きたいな。
佐藤芳明公式サイト→佐藤芳明 蛇腹活動報告
鈴木広志公式サイト→suzuki-hiroshi.com
田中庸介公式サイト→Tanaka Yosuke.com
NPO法人RMAJ HP→http://www.rmaj.or.jp/
津軽三味線ユニット「あんみ通」コンサート
2010.10.05 Tuesday
前にも書いたけれど、
私と子どもたちは、
八丈島おやこ劇場「あびの実」という
会員制の会に入っている。
年に3回、本土から、
演劇・音楽・マジック・ダンス・人形劇等々
いろんなジャンルの舞台のプロを招いて
上演しており、
舞台好きな私は、
毎回、公演を楽しみにしている。
ただ観るだけでなく、
数年前からこの団体のスタッフにもなっているので、
裏方的な仕事も行っていて、
それがまた、舞台好きな私にとっては楽しい。
公演の準備などを通して、
来島した出演者やスタッフの方と、
触れ合う機会が持てるのも、うれしい。
先日、「あびの実」主催のコンサートがあった。
今回、招聘したアーティストは、
津軽三味線ユニット「あんみ通」。
「古典空間」という伝統芸能企画制作オフィス
に所属する女性2人組。
私は元来、音楽にはうといこともあり、
「津軽三味線」については
ほとんど知らなかった。
「あの吉田兄弟のひいてるヤツ?」
っていうぐらいで、
実はあんまり興味もなかった。
それが、
公演前日の懇親会で、
「あんみ通」のお二人にはじめて会い、
その人柄に惹かれ、また、
「古典空間」オフィス社長の
「伝統芸能をエンターテイメントとして広めたい」
という熱い思いに、心動かされ、
一気に期待が高まった。
そして、コンサート当日。
すごい!
津軽三味線って、こんなに
魅力的なものだったの!!
正直、「三味線」っていうのは、
それまで、
退屈なイメージしかなかった。
それが、完全に覆された。
あんみ通プロフィール
津軽三味線や民謡の全国大会等で
次々と上位入賞を果たした
安仲由佳と金田一公美が
1999年に結成したユニット。
幼い頃から始めた津軽三味線と民謡を、
決まりきった型にこだわらず、
“今”の感性で自由に表現してみたい
との想いで活動している元気な二人組。
親しみ易く味わい深いサウンド、
そして邦楽や伝統芸能の世界の枠を
軽々と越えるフットワークは、
若者から年配者まで世代や国境を問わず、
好評を博しています。
(古典空間HPより)
あんみ通の「あん」こと安中由佳さんは
7歳のときに、自分の意思で
津軽三味線を習い始めたそう。
一方の「み」こと金田一公美さんが
三味線に出会ったのは
10歳のとき。
7歳と10歳かあ。
そんな小さい頃から
鍛錬を積み重ねてきたからこそ、
こんな素晴らしいサウンドが
生まれてくるんだね。
高校卒業後、秋田の師匠のところに
内弟子として住み込み、
2年間民謡修行をしたという公美さんの
歌声も素晴らしかった。
いろいろな曲を
演奏してくれた中で、
一番印象に残ったのが
「津軽じょんがら節」をベースにした
「あんじょん7」
「津軽じょんがら節」は、
最初に決まった節を教わるのだけれど、
それをマスターしたあとは、
演奏者がアレンジして
独自の「じょんがら節」を生み出すのだそう。
ベースはあるけど、
あとは演奏者の自由に弾く。
懇親会のときに、
由佳さんが言っていたのだけれど、
それって、
八丈太鼓にも通じるところがある。
コンサート終了後、
一緒に行った娘の友達が
「三味線いいなあ、やりたくなっちゃった」
と言っていた。
その気持ち、わかるよ。
本当に、魅力的だったもの。
うちの子どもたちも
「楽しかったね!」と満足気。
「おやこ劇場」の活動は、
設立当時に比べ、
会員数が徐々に減っており、
新規の会員もなかなか増えず、
このままいくと、
そのうち継続が難しくなってしまうという
厳しい現状がある。
(会員の多くが高年齢層なので)
スタッフとして関わるようになって、
たくさんの島の子どもたちに
舞台の感動を味わってほしいと思い、
自分なりに頑張ってみたけれど、
思ったように効果はあがらず、
少々、気持ちが停滞がちだった。
でもやっぱり、
こういう素晴らしい舞台を
これからも島で上演して、
子どもたちに届けたい。
そのために、
少しでも頑張ろうと思った。
伝統芸能企画制作オフィス「古典空間」ホームページ(CLICK!)
津軽三味線ユニット「あんみ通」公式ホームページ(CLICK!)
『手ぶくろを買いに』延期のお知らせ
2008.05.25 Sunday
前回の記事でお知らせしました、
『手ぶくろを買いに』、本日公演の予定でしたが、
飛行機が欠航で出演者が来島できなかったため
延期となりました。
ご観覧を予定してくださっていた方、
申し訳ありません。
新たな公演日程が決まりましたら
また当ブログにてお知らせしますので
よろしくお願いいたします。
今日は朝からすごい霧。
家のベランダからいつも見えている山も、
霧の中にすっかり隠れてしまって見えません。
↓いつもは山が見えるのに・・
↓今朝は・・・山が消えた!
これからの季節、
こういう霧に囲まれた日が
多くなります。
そろそろ梅雨入りかなあ。
「子ども文化講座」開催のお知らせ
2007.10.25 Thursday
以前記事に書いた「子ども文化講座」が
今年度もまた開催されます。
(過去記事→「子ども文化講座」に参加)
全3回の予定ですが、
第1回は、今週の土曜日、19時30分より
大賀郷公民館にて実施されます。
テーマは
「豊かな島づくりをめざす地域文化活動」。
講演してくださるのは、帝塚山大学大学院教授であり
日本文化政策学会会長でもいらっしゃる、
中川幾郎先生です。
もともとは市役所に勤務されていて
そこで保健衛生、福祉、都市政策、女性政策、文化、国際交流、
広報などを担当した経歴をお持ちの方で、
“まちづくり”“地方分権”“福祉・高齢化”
“女性”“人権”“地域文化”“国際交流”などの
幅広いテーマを扱い、
具体的で分かり易い講演を行うことで
定評があるとのこと。
中川先生の詳しいプロフィールはこちら→帝塚山大学大学院HP教員紹介
昨年の講座も今回と同じく
全3回実施され、
記事には第1回のことしか書きませんでしたが、
あとの2回もとても興味深く、
これからの島のこと、
子どもたちのことを考える上で
ヒントになる話が満載でした。
告知があまり行き渡っていなかったのか、
出席者が少なくて
もったいないなあと思いました。
主宰しているのは、私の所属している
「おやこ劇場あびの実」
という団体ですが、
今回の講座は会員だけでなく、
どなたでも参加できます。
もちろん無料です。
興味のある方は、ぜひお出かけ下さい。
なおこの秋に、「あびの実」のHPができました。
こちらもあわせてご覧下さい。
→「おやこ劇場あびの実」
9月から、新しい職場に就職し、
ブログを更新する時間があまりとれなくなってきました。
今後は、今までのような形の記事は
なかなか書けそうもありません。
田んぼ体験のその後とか、
ヤギ研究会でのビーフジャーキー作りとか、
写真が撮ってあって記事にしていないものが
たくさんあって、ちょっと心残りではあるのですが・・・。
これからは、
今回のような告知記事と、
Booklog更新情報が中心になるかと思いますが、
今後ともよろしくお願い致します。
mixiの日記はときどき更新しています。
mixi会員の方はそちらもどうぞ。→mixi日記
「子ども文化講座」に参加
2007.01.14 Sunday
さきほど、人形劇団プーク『ピンクのドラゴンを観る』
で触れた「おやこ劇場」主宰の
「子ども文化講座」の第一回目に参加してきました。
これは、東京から講師の方をお招きして、
地域・子ども・文化をキーワードにお話いただき、
今後の「おやこ劇場」の活動の方向性を探る試みなのですが、
教育関係にお勤めの方など会員外の方も参加できる
形式になっています。
今回のテーマは
「子どもにとって地域での文化活動はなぜ重要か?」
というもの。
講師は、玉川大学芸術学部パフォーミングアーツ学科助教授であり
NPO法人アートインライフの代表でもある
太宰久夫先生。
進行役は、NPO法人子ども劇場東京都協議会専務理事の
森本真也子さん。
講座の案内ビラによると、
太宰先生は米国に長く滞在、
現在、国・自治体の文化事業に多く関わり、
NHK教育テレビ番組監修も手がけるなど幅広く活動されていて、
専門は、表現教育・演劇教育・スピーチコミュニケーション・
パフォーマンススタディが専門とのこと。
事前にこのプロフィールを聞いて、
私の心はワクワクしてしまいました。
というのも、私の学生時代の専攻は演劇学。
なかでも「表現教育」というのは興味を感じる分野で、
卒論の題材にしたいと思ったくらいです。
けれど、私の大学には、そういった分野の専門の先生はおらず、
別のテーマを選択したのでした。
講座の前日、太宰先生が代表を務める
NPO法人アートインライフのホームページをみて、
そのワクワク感はますます大きくなりました。
そこにはこうありました。
アート(藝術)を 特別な人のためではなく
生活の中で 人生のあらゆるシーンで
すべての人の 生きる力に
アートインライフは、
子どもから大人まで全ての人が文化芸術活動に親しみ、
「生きる力」とするための芸術振興事業に取り組んでいる団体です。
全国各地に専門家を派遣し、
ドラマ教育(ドラマによる表現教育)の手法を用いたワークショップや講座、
演劇創作活動などを実施しています。
この活動に興味と共感を覚え、
その代表者のお話が聞けるなんて素晴らしい、と
期待感が膨らんだのです。
講座は予想外の形で始まりました。
人形劇団プーク『ピンクのドラゴン』を観る
2006.10.26 Thursday
島暮らしは、自然環境という点では恵まれているものの、
離島ならではの不便さも、もちろんあります。
たとえば、ショッピングが楽しめない点。
スーパーや商店はけっこうあるので、
えり好みしなければ必要なものはなんでも手に入るのですが、
ショッピングモールやディスカウントショップあるいは
大型書店や古本屋などに行って、
ぶらぶらといろんなものを見てまわる楽しみが、
ここにはないのです。
それから、文化的娯楽を享受しにくい点。
たとえば東京近郊に住んでいれば、
演劇を観たり、映画を観たり、
コンサートに行ったりということも容易にできますが、
島に住んでいると交通費がネックになって、
気軽に、そのような娯楽を楽しむことができません。
前者については、島に来た当初は、
上京の際に買い物に出かけるのが、とても楽しみでした。
けれど最近は、「本土」で買い物をしようとすると、
モノが多すぎて選ぶのが面倒くさく、
時間のあるときにネットなどで、
じっくりと自分のほしいものを探すほうがいい、
と思うようになってきました。
後者については、不便さを感じることが、
ときどきあります。
私は昔、演劇をやっていたので、
今もお芝居に関わっている友人・知人が何人かおり、
彼らの出演作や演出作品を観に行きたいなあと思うのですが、
なかなか実現できません。
それから、観たいなあと思う映画を
気軽に観にいくことができない、
というのも、少々さびしい気がします。
まあ、実際にはたとえ本土に住んでいても、
そんなに頻繁に映画や演劇を観に行くことはないと思うのですが、
「観ようと思えばいつでも観れる」という環境は、
実はけっこう有難いものだったのだと、
こちらへ来て思うようになりました。
そういうわけで私は、
せめて身近なところで「文化的」なものに触れようと、
島でその種のイベントが開かれると、
できるだけ参加するようにしています。
幸いなことに私の住む島では、
ジャンルは限られているものの
「文化的な催し」というものが意外に多いのです。
島の伝統芸能の太鼓や踊りを観る機会は多々ありますし、
團伊久磨先生の別荘が島にある関係で、
有名な演奏家や歌手の方々によるクラシック・コンサートが
毎年開かれます。
また島には、「生の舞台芸術」を親子で楽しむための会もあります。
「おやこ劇場」という会員制の会が、
全国各地にあるのを、みなさんはご存知でしょうか。
今から30数年前、
テレビその他のマスメディアが変化し、
子どもたちの文化状況が変わってしまうことを危惧した
福岡県の青年と親が
「子どもたちに生の舞台芸術を届けよう。
そして、自主的な活動を通じて子育ての輪をつくろう」
とはじめた活動が、
全国に賛同の輪として広がりったものなのだそうです。
その流れを受けて、
わたしの島でも、19年ほど前におやこ劇場が設立され、
現在に到っています。
先日、この「おやこ劇場」の主催する
「ピンクのドラゴン」というお芝居を
子どもたちと一緒に観てきました。
会場は、町の小学校の体育館。
人形劇団「プーク」による公演です。