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2020.07.05 Sunday

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    シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」

    2010.01.11 Monday

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       年末に、
      シルク・ドゥ・ソレイユの
      「ZED」を観た。

      すごかった。

      こんなに心を揺り動かされたのは
      いつ以来だろう。

      20年以上前、
      まだ私が高校生だったころ、
      はじめて「夢の遊眠社」を観たときの
      衝撃を、思い出した。

      当時の私にとって、その舞台は、
      ストーリー的にはちんぷんかんぷんで、
      役者たちはやたら早口で飛び回っており、
      「なんだかまったくわけがわからない」
      という感じだったのだけれど、
      にもかかわらず、
      目の前に繰り広げられる世界に、
      ただただ圧倒され、魅了させられ、
      感動させられたのだった。

      「ZED」の冒頭、
      舞台をおおっていた布が
      ぱーっと舞い降りて、
      「アストロラーベ(天体観測儀)」
      にインスピレーションを得て創られたという
      舞台セットが現れた瞬間、
      すでに私は涙していた。

      「ZED」のために作られた専用劇場、
      舞台美術、
      ライティング、
      衣装、
      生の音楽、
      そして、生身の人間がここまでできるのかという、
      衝撃的でかつ華麗なアクロバットを披露する
      アーティストたち。

      その中の1つでも欠けると成り立たない、
      すべてが融合された、
      総合的な芸術世界が、
      そこにはあった。

      ショー終了後の鳴り止まない拍手。
      繰り返されるカーテンコール。
      そして、
      観客の最大級の賛辞である、
      スタンディングオーベーション。

      多くの人と感動をわかちあう素晴らしさ。

      最高の舞台に出会えて、
      良かった。

      グリング『jam』と文学座『定年ゴジラ』

      2009.11.03 Tuesday

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         何度も同じことばかり
        書いている気もするけど、
        島に住んでいて、
        唯一、残念に思うのは、
        行きたいときに、気軽に、
        都内に出れないこと。

        物理的には、
        島はそんなに遠くもなく、
        飛行機でたったの45分。

        とはいえ、
        気軽に飛行機に乗れるような
        金銭的余裕は、もちろんない。

        リーズナブルな船を使うという
        手もあるけれど、
        時間的余裕がないと、
        なかなかそれも厳しい。

        先日、大学時代の友人から、
        「お芝居観劇+飲み会」
        のお知らせをもらった。

        クラスメイトが主宰する劇団の芝居を
        みんなで観に行って、
        その後、飲み会をするという。

        ここ数年恒例になっている、
        年末の同窓会。

        毎年「行きたい!」と思うが、
        訳あって今年は
        その想いが、
        ひときわ強かった。

        同窓会は無理でも、
        芝居だけでも別の日に、
        観に行ければと思ったのだが、
        日程的に無理だった。
        (あと3日、公演期間が長ければ
        行けたかもしれない)

        残念だけど、仕方がない。

        あさってから、
        もう1つ、
        友人の出演する芝居が始まる。

        こちらも行きたいけど、行けない。

        そういうわけで、
        また、影ながら、
        ブログで応援します。

        下記のHP・ブログをご覧になって、
        興味をもたれた方は、
        ぜひ、劇場に足をお運び下さい。

        ****************************
        文学座公演『定年ゴジラ』

        11月5日(木)〜11月14日(土)
        紀伊国屋サザンシアター(新宿南口)

        原作 重松清 脚色 杉浦久幸
        演出 西川信廣

        出演 川辺久造 加藤武 坂口芳貞 林秀樹 坂部文昭
            関輝雄 加納朋之 佐川和正 吉野由志子
            石井麗子 名越志保 佐古真弓
           
        一般5500円 ユースチケット3800円(25歳以下) 
        中・高校生2500円

        『定年ゴジラ』公式ブログは こちら(CLICK!)

        ***************************

        グリング 第18回公演『jam(再演)』

        12月9日(水)〜23(水)
        東京芸術劇場小ホール1(池袋)

        作・演出 青木豪

        出演  杉山文雄 中野英樹 萩原利映 
             小松和重 佐藤直子 澁谷佳世
             永滝元太郎(劇団M.O.P)
                 廣川三憲(ナイロン100℃)
             松本紀保

        特割3,500円 前売4,000円 当日4,300円 

        グリング公式HPは こちら(CLICK!)
        第18回公演『jam(再演)』のページは こちら(CLICK!)







         

        『カフェ・ソウル』と『ボーイ・ミーツ・プサン』

        2009.08.26 Wednesday

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           2年ほど前に、このブログに
          大学時代のクラスメイトの
          監督作品のことを書いた。

          (⇒近日上映!島の映画&
          大学時代のクラスメイトの監督作品


          その後、他のクラスメイトと一緒に、
          彼と15年ぶりくらいに会う機会があり、
          本人による製作の裏話や、
          映画館に行った友人たちの感想を聞き、
          (当然のことながら、
          私以外は、みんな観ていた。)

          「よしっ!初監督作品がDVDになったら
          絶対見るぞ〜」

          と思っていたのだが、
          いつの間にか記憶の片隅においやられ、
          2年がたってしまった。

          そして先月、
          友人からのメールで、
          8月に彼の新作が公開されることを知り、
          「ああ、そういえば、
          デビュー作もまだ見てなかった」
          と思い出し、DVDをレンタルした。

          ボーイ・ミーツ・プサン

          とても良かった。

          クラスメイトが撮った作品だから、
          ということは関係なく、
          「ああ、こういう映画好きだなあ」
          と思った。

          友人が
          とても心温まるセンスある映画でした」
          とメールに書いていたが、
          同感。


          「新作もぜひ見てみたい!」
          と思ったが、
          残念ながらこの夏は上京予定がなく、
          また、観ることができなかった。

          せめてブログで宣伝を、
          と思っていたのだが、
          気づけばもう8月も
          最終週になってしまった。

          『カフェ・ソウル』

          渋谷シアターtsutayaにて上映中。
          (大阪・宮城・京都・愛知・福岡でも上映)

          ■CAST
          John-Hoon
           斎藤工

          チェ・ソンミン チョン・スギョン 
          キム・ウンス チャン・ソウォン 
          ク・ボヌン

          京野ことみ キム・ドンウク

           

          STAFF

          監督:武正晴(「ボーイ・ミーツ・プサン」「花婿は18歳」)

          原案:谷口広樹/脚本:金杉弘子
          主題歌:the ARROWSFREE AND SHIP


          公式ホームページはこちら⇒Click!


          お時間ある方はぜひ、
          ご覧下さい。

          1Q84

          2009.06.29 Monday

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            評価:
            村上 春樹
            新潮社
            ¥ 1,890

            JUGEMテーマ:読書

             村上春樹の「1Q84」を
            今朝、読み終えた。

            めずらしく、
            読破するのに時間がかかった。

            私は、小説を読み始めると、
            時間を忘れて没頭してしまう性質だ。

            やめなければいけないとわかっていても、
            どうしても先を読みたくて、
            明け方になってしまうこともよくある。

            けれどこの「1Q84」は、
            毎晩、ある程度読み進めると、
            睡魔がおそってくるので、
            何日もかけて、
            少しずつ、
            読み進めることになった。

            こう書くと、
            よほど退屈な小説なのかと
            思われそうだが、
            そんなことは、まったくない。

            「羊をめぐる冒険」や
            「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」
            を読んだときに感じたのと同じ面白さが
            そこにはある。

            今、すべてを読み終えてしまって、
            なんだか手持ちぶたさのような、
            物足りない気持ちがしている。

            小説の内容が物足りない、
            ということではなく、
            今晩からはもう
            「1Q84」の世界にひたれないことということが、
            物足りないのだ。

            続きが読みたい、
            というのとも、ちょっと違う。

            今回の小説の出来がどうなのか、
            ということは、
            私にはわからないし、
            そういうことを
            書くつもりもない。

            この小説の「物語」の中に、
            私はどっぷりとつかり、
            そしてここから、
            何か、感じるものがあった。

            それで十分だろう。

            そしてもう一つ、
            私にとって特筆すべきことは、
            今回はじめて、
            村上春樹の描く女性の登場人物に、
            感情移入して読み進めることができた、
            ということだ。

            私は村上春樹の作品が好きだが、
            村上春樹の世界が
            全面的に好きなわけではない。

            村上春樹の描く女性像と性描写は
            昔からちょっと苦手だった。

            今回の作品でも、
            性描写については、
            同じように感じたのだが、
            女性象については、
            「青豆」という女主人公(?)に
            シンパシイを感じた。

            人に「面白いか」と聞かれれば
            「面白い」と答えると思う。

            ただしそれは、
            私にとっては面白かったということで、
            誰にとっても面白いわけではない。

            「1Q84」は
            そういう小説だと思う。

            文学座公演『花咲くチェリー』

            2009.04.29 Wednesday

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               大学時代の友人から
              芝居の案内が届いた。

              芝居のチラシと一緒に入っていた
              案内文に添えて
              「私の20年間の総決算のような芝居。
              めちゃくちゃ見てほしいです」
              とのコメントが、
              手書きで入っていた。

              彼女と知り合ったのは18のとき。
              学生劇団の仲間だった。

              「芸術的感性」というのか、
              「才能」というのか、
              そういうものを持つものと
              持たざるものとの違いを、
              彼女に出会ってはじめて、
              意識させられた。

              芝居で食べていくのは
              並大抵のことではないが、
              彼女はそれを実現させ、
              舞台女優として
              着実な地位を築いている。

              むこうにいたときは、
              彼女の出る舞台を気軽に
              観に行くことができたが、
              島にいるとそうはいかない。

              もう8年以上、
              彼女の芝居を観ていない。

              いつも案内をもらうたびに、
              行けなくて残念だなあと思っていたが、
              今回はとくに、
              その気持ちが大きい。

              友人が出演するのは、
              文学座公演
              「花咲くチェリー」という芝居。

              翻訳物で、
              作家のロバート・ボルトは
              「アラビアのロレンス」「ライアンの娘」
              「ミッション」など、映画の脚本家
              としても著名らしい。

              主演は渡辺徹。
              演出は坂口芳貞。

              5月22日〜31日
              紀伊国屋ホールにて。

              詳細はこちら⇒ 文学座HP
                      ⇒ 『花咲くチェリー』公式ブログ

              一人でも多くの人が
              この芝居を観てくれたらいいなあ、と思う。

              週末の映画鑑賞

              2009.04.26 Sunday

              0
                 2年ぐらい前から、
                週末は「映画を観る日」
                と決めていて、
                子どもたちも
                金曜日が来るのを楽しみにしている。

                離島に住んでいるから、
                もちろん映画館などあるはずもなく、
                (昔はあったらしいけど)
                映画といってもホームシアター。

                DVD宅配レンタルという
                便利なものがあるおかげで、
                島暮らしでも、
                気軽に映画が楽しめる。

                今週末は、
                金曜日に『ドラゴン・キングダム
                土曜日に『エバー・アフター
                を観た。

                エバー・アフター』は
                童話の「シンデレラ」を下敷きにした
                ラブストーリ。

                それほど期待せずにみたのだが、
                なかなか良かった。

                ドリュー・バリモア演じるヒロインが、
                パワフルでかっこいい。

                童話のシンデレラには
                ちっとも魅力を感じないけど、
                こっちのシンデレラはとっても魅力的。

                ドラゴン・キングダム』は
                ジャッキー・チェンと
                ジェット・リー共演の
                アクション映画(?)

                ストーリー的には、
                「ん?どっかで観たような」
                って感じだったけど、
                昔、リー・リン・チェイ(=ジェット・リー)
                の大ファンだった私としては、
                おじさまになったリーの健在ぶりを
                確認できただけでも、
                観た意味があったというもの。
                (ちなみに子どもたちは、
                「すっごい面白かった!」と大満足してた)

                そして、
                かつてカンフー映画にはまってた頃のことを
                なつかしく、思い出した。

                ブルース・リーのことも好きだったし、
                ジャッキーの映画もほとんど観てた。
                (テレビでだけど)

                そして『少林寺』
                映画館に観にいったような記憶もあるんだけど、
                違ったかな?

                なにしろ30年近く前のことだから、
                思い出せない。

                あまりになつかしくて、
                さっそく『少林寺』のレンタルを
                予約した。

                楽しみ〜☆

                (ほんとは、
                「燃えよドラゴン」も観たいのだが、
                日本語吹き替えがついておらず、
                子どもたちと一緒に観られず断念。)

                シアタートップス閉館

                2009.03.12 Thursday

                0
                   さっき新聞を読んでいて、
                  新宿の小劇場「シアタートップス」が
                  今月末で閉館されることを知った。

                  私が知らなかっただけで、
                  昨年9月には、もうこのことは
                  発表されていたらしい。
                  (⇒小劇場シアタートップス来年3月閉館

                  記事を読みながら、
                  20年以上前の学生時代に
                  タイムスリップした。

                  あの頃は、
                  よく芝居を
                  観にいった。

                  行くのはいつも、
                  小劇場ばかりだった。

                  友人の出演する舞台や、
                  「小劇場演劇」の人気劇団の芝居や・・・。

                  下北沢の「スズナリ」。
                  池袋の「シアターグリーン」。
                  新宿の「シアターモリエール」。

                  ちょっと大きいところで
                  紀伊国屋ホール」や「本多劇場
                  青山円形劇場」。

                  名前は忘れてしまったけど、
                  吉祥寺や高円寺、阿佐ヶ谷にも
                  小劇場があった。

                  観客席と舞台との一体感がある
                  小劇場の空間が、私は好きだった。

                  シアタートップスには、
                  たぶん、
                  1〜2回行ったことがあるだけだと思う。

                  そこで何を観たのかも、
                  もう覚えていない。

                  でも、「閉館」の記事は、
                  なんだかとても感慨深かった。

                  閉館にあたって、
                  「さよならシアタートップス 最後の文化祭」
                  という企画が催されるらしい。

                    ⇒シアタートップス「最後の文化祭」東京・新宿

                  ここで、
                  あの三谷幸喜率いる
                  「東京サンシャインボーイズ」が
                  限定復活するという。

                  上にリンクしたasahi comの記事には、
                  劇場側が打診の結果、
                  この復活が実現したみたいに書かれてるけど、
                  さっき読んだ東京新聞の記事は
                  ニュアンスが全然違ってた。

                  思い出の劇場閉鎖の報を受けて、
                  かつてのサンシャインボーイズの劇団員が
                  「何かやろうよ、おれがみんなに声かけるからさ」
                  と動き、その熱意に三谷もほだされた、ということらしい。
                  (三谷幸喜へのインタビューから構成された記事だった)

                  この方が、ずっといい話だよね。
                  (「スポーツ報知」の記事が、東京新聞の記事に近かった
                    ⇒東京サンシャインボーイズ15年ぶり復活! )

                  サンシャインボーイズ、
                  実は私は見たことがない。

                  時期が微妙にずれてて、
                  サンシャインボーイズが人気だった頃は、
                  芝居とは無縁の生活をしていたのだ。

                  「限定復活」観たいなあ。

                  本土に住んでたら、
                  絶対観にいっちゃうんだけどな。

                  この「文化祭」には、
                  大学時代のクラスメイトが
                  主宰している劇団「グリング」も
                  出演するらしい。

                  彼の芝居も、
                  一度観てみたいなあと思いつつ、
                  まだ、実現できないでいる。

                  「観たいときに観たい舞台がみれない」
                  というのが
                  離島暮らしの唯一の欠点かもしれない。
                  (あとは不満はなにもない)

                  シマバナ

                  2009.01.25 Sunday

                  0



                    芝居が終わった。

                    写真は、
                    芝居の最後に
                    映像として流したものの1枚。

                    友人から提供してもらった。

                    おかげで、
                    イメージどおりの
                    ラストシーンができた。

                    今回、仲間たちとともに上演した劇のタイトルは
                    「シマバナ」という。

                    「シマバナシ=島話」略して「シマバナ」

                    副題は
                    「いとしき島よ」。

                    ベースになる台本を私が書き、
                    それを仲間が少々アレンジした。

                    「劇団をつくろう」と決めたとき、
                    仲間と話したのは、
                    「島の話をやりたいね」
                    とういことだった。

                    せっかくだから、
                    「島の話」を演じたい。

                    本当は、
                    台本を書く気など
                    まったくなかったのだが、
                    (というよりも、
                    自分には書けないと思っていた)
                    島の文化的催しに
                    出演することは決まったものの、
                    台本がなかなか決まらず、
                    気まぐれにふと、
                    自分なりの視点で
                    書いてみようかと思い立った。

                    私なりの「島話」。

                    台本を書くのは初めてだったけど、
                    それは、けっこう楽しい作業だった。

                    書きたいテーマがあったから
                    すらすら書けた。

                    登場人物の一人には
                    自分自身を反映させた。

                    都会での仕事に疲れ、
                    島に癒され、
                    島に移住した独身の
                    元キャリアウーマン。

                    もちろん私は
                    元キャリアでも独身でもないけど、
                    彼女に語らせた言葉は、
                    私の気持ちそのまま。

                    そして、その役を、演じた。

                    いつも、
                    誰かが書いた
                    誰かの言葉を演じていたので、
                    自分の書いた
                    自分自身の言葉を演じるのは、
                    ちょっと不思議な感覚だった。

                    仲間たちと一緒に
                    芝居を作り上げていく過程は
                    本当に楽しかった。


                    台本を書き、
                    音や映像を選び、
                    照明イメージを考え、
                    衣装や小道具をそろえ・・


                    考えてみると、
                    こういう風に、
                    芝居全体に関わったのは、
                    はじめての経験だったかもしれない。

                    高校時代は、
                    「大道具」や「音響」や「舞台監督」を
                    やったこともあったけれど、
                    大学時代はほぼ
                    役者しか、していなかった。

                    演劇=役者
                    みたいな図式が私の中にあったけど、
                    芝居というのは
                    総合芸術であって、
                    役者はその一部分にすぎないんだなあと、
                    今さらながらに実感した。

                    今回は人も足りず、
                    時間も足りず、
                    全体的にその出来具合は
                    100%満足いくものというわけには
                    行かなかったけれど
                    (何しろ、自分たちの演技にすら、
                    ほとんど客観的な演出を加えられなかった)
                    いつかそのうち、
                    自分の「表現したい世界」を
                    納得いくまでこだわって
                    舞台上に創出してみたいなあと思った。

                    舞台が終わって、
                    何人もの友人知人が
                    「良かったよ」
                    と言ってくれた。

                    「これからも続けなよ」

                    「ここから煮詰めていけば
                    いいものができるよ」

                    「これでもっと仲間が増えて
                    もっといろいろできるわよ」

                    そう、今、第一歩を踏み出したばかり。

                    ゆっくり、じっくり、ちょっとずつ。
                    仲間と一緒に、この種を
                    育てて行こう。


                    *写真提供 「ピヨ家のあのね2」

                    芝居

                    2009.01.11 Sunday

                    0
                       このブログにも何度か書いたけれど、
                      私は昔、
                      芝居をやっていた。

                      一時は「舞台女優になりたい」
                      とまで思うほど、
                      芝居にのめりこんでいたが、
                      自分の才能に限界を感じ、
                      20歳のときに芝居をやめた。

                      もう舞台に上がることは2度とないだろう。

                      20歳のときの私は
                      そう思っていた。



                      あれから20年の月日が流れた。

                      今週の土曜日、
                      私は20年ぶりに
                      舞台に立つ。

                      島に来てから、
                      ずっと思っていた。

                      いつか、この島で芝居をやりたい。

                      20歳のころの私は、
                      プロになれないのなら
                      演劇をやる意味はないと思っていた。

                      けれど、
                      仕事をやめて島に来て、
                      落ち着いた生活をおくっているうちに、
                      自分の中に
                      「表現したい気持ち」が
                      わきあがっていくのを感じた。

                      私が島に来たばかりの頃は、
                      島に1つだけ
                      アマチュアの劇団があった。

                      子どもがある程度大きくなったら、
                      この劇団に入ろう、
                      そう思っていたのだが、
                      残念なことに、
                      その劇団は解散してしまった。

                      そうなると道はただ一つ。

                      自分で仲間を探すしかない。



                      劇団を作ろう。
                      そう思いついたのが3年前。

                      ようやく今年、
                      その夢が現実のものとなった。


                      今週末に上演するのは
                      本格的なものではなく、
                      20分程度の小芝居。

                      一緒にやる仲間は4名。

                      ささやかなスタートだけど、
                      それでも
                      第一歩を踏み出した。


                      久しぶりに
                      芝居をしてみて思った。

                      やっぱり自分は
                      これがしたかったんだ。

                      こういう表現方法が
                      自分には一番合ってるんだ。


                      踊りが好きな人がいる。
                      作品を創り出す人がいる。
                      スポーツに熱中している人がいる。

                      それぞれみな、
                      得意分野や好きなことがあり、
                      私の場合はそれが芝居なのだ。

                      だから私は、
                      これからも芝居を
                      続けていくと思う。

                      宮迫千鶴さんのご冥福を祈って・・『かぼちゃの生活』

                      2008.06.23 Monday

                      0
                        JUGEMテーマ:読書


                        画家・作家の宮迫千鶴さんが亡くなった。

                        宮迫さんの本をはじめて読んだのは
                        いくつの時だったろう。

                        よく覚えていないけれど、
                        たぶん最初に宮迫さんを知ったのは
                        上野千鶴子との対談集
                        『つるつる対談 多型倒錯』
                        だったと思う。

                        その対談での宮迫さんの発言の
                        潔さ、かっこよさに惹かれ、
                        著書を読むようになった。

                        『サボテン家族論』
                        『ハイブリッドな子どもたち』
                        『母という経験』
                        『ママハハ物語』等々・・・

                        当時、私は上野千鶴子のファンで、
                        その著作を自分のバイブルみたいに思っていたが、
                        同じくらい、
                        宮迫さんの著作からも、
                        多大なる影響を受けた。

                        もし私に多少なりとも
                        生きる上での信条とか思想みたいなものがあるとすれば、
                        それを形作る上で大きな役割を果たしたのが、
                        上野千鶴子と宮迫千鶴だったとと思う。

                        その宮迫さんの思想的な方向性が、
                        ある時期から変わっていった。

                        都会から伊豆高原にうつりすみ、
                        ナチュラル、そしてスピリチュアルな世界に
                        入っていった。

                        最近の宮迫さんの著作は、
                        スピリチュアルな色彩が濃すぎて、
                        どうも私の感覚にあわず、
                        ここ数年の作品はまったく読んでいない。

                        けれども、1冊だけ、
                        宮迫さんが伊豆に移り住んでから書いた著作の中で
                        私にとって、
                        とてもとても、大切な本がある。

                        『かぼちゃの生活』。

                        この本を読んだ当時、
                        私はまだ本土にいた。

                        結婚はしていたけれど子どもはおらず、
                        仕事に追われて
                        ものすごく忙しい生活をしていた。

                        私の生活には、文字通り、仕事しかなかった。

                        それは自分が望んだものだったし、
                        偏ってはいたけれど、充実はしていた。

                        けれど一方で
                        そういう生活に疑問を感じ始めていた。

                        このまま一生、
                        こういう風に暮らしていっていいのだろうか。

                        もっと違う暮らし方もあるんじゃないか。

                        そんなときに出会ったのが
                        『かぼちゃの生活』だったのだ。

                        この本がなかったら、
                        私はたぶん、
                        この島に来なかった思う。

                        宮迫さんの著作類は、
                        今も大切に、
                        本棚におさまっている。

                        過去に読んで影響を受けた本の数々を
                        また読み返してみようか。

                        訃報を新聞で読み、
                        そんな気持ちになった。

                        宮迫千鶴さんのご冥福を
                        心よりお祈り申し上げます。